4月4日 「学校への依頼文」フォーマット公開します!
令和4年4月4日(月)に多様な学びプロジェクトが「学校への依頼文」フォーマットを公開します。
併せて、このフォーマットへのニーズを知り、困りごとへの改善策を集めるために行った、学校とのやりとりに関する困りごとアンケートの「報告事例集(速報版)」も公開します。
フォーマットの項目に用意された選択肢にチェックを入れていくことで、わが家の方針が定まっていく作りになっています。そして出来上がった「学校への依頼文」を種として、先生と保護者が話し合いを進めてほしいと作り上げました。
どこまでも子どもをまん中に、対立ではなく対話を生むために!
プロジェクトを立ち上げたとまり木オンラインサロンメンバーの久保田さんに、立ち上げたきっかけや想いを寄稿していただきました。
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こんにちは 多様な学びプロジェクト、とまり木オンラインサロン会員の久保田といいます。
このフォーマットは、私が先生方の勉強会に混ぜてもらった時の、ある出来事がきっかけで作られました。
ICT利用についてのお話を聞いて、「不登校家庭が悩む年度越えの引き継ぎが、こういうツールを使えば楽にできますね!!」と驚いたら、「不登校の家庭は年度越えで苦労してるんですね?!」と逆に驚かれたのです。
その時、『不登校の子の保護者は、まずは先生にちゃんとものを伝えないといけないんだ!』と思ったのでした。それが「学校への依頼文」フォーマット作り、怒濤の1ヶ月の始まりでした。
初めはサロンへ「年度越えでどんな困りごとがありますか?」と投稿してみよう、位の思いつきでしたが、あれよあれよという間に『それいいね!アンケートやって困りごとを集めてみよう!』、『うまくいった策を教えてもらおう』という話になり、『その知恵を、誰でも使えるようにして広く公開しよう!』という計画が持ち上がったのです。
とまり木オンラインサロンの中から、「やってみたい!」と手を挙げてくれた仲間ができました。
企画を相談したら、「依頼文」を受け取る側の視点で、現役の先生方がフォーマットへのアドバイスをくれました。さすがは先生、データ整理の知恵も貸してくれました。
教育行政の人が、「これは依頼文を待っていないで、学校側から配った方がいいフォーマットです」と、対話の種になると太鼓判を押してくれました。 このような、想いがつながる喜びとともに、私たちが1ヶ月に渡って走り続けた力の源としてあったのは、同じ立場で苦しんでいた保護者の声、本当にたくさんの悲痛な声でした。
学校とのやりとりに関する困りごとを集めたアンケートは、10日の回答期間で632件もの回答を集めました。
アンケート協力依頼の投稿は70回以上シェアされ、お願いのPVはYouTubeで200回再生、Facebookで2,500回再生を超えました。
この反響の大きさは、今までずっと当事者が、『周りに分かってもらいにくい』と思っていた悩みだったからこそなのだろうと思います。
企画に加わったメンバー皆で、『途中で投げ出すわけにはいかない』という思いを強くしました。
メンバーで大切にしたことがあります。
それは、この声を受けて私たちが作り出すもので、不登校の子どもが今以上に苦しむことがないように、ということです。
フォーマットに項目と選択肢を用意することで、子どもがしなくてよい約束をする羽目になって、余計に苦しめてしまっては元も子もありません。どんな項目を載せるか、どんな選択肢を用意するか、とてもとても悩みました。 日本全国の各地に散らばるメンバーが、オンラインで集まって何時間も話し合いました。参加できなかったメンバーが録画を見て、重ねて意見を出してくれました。
1枚の紙に、何ができて 何ができないのか?
一人では到底気づけなかった事も、話し合っていくことで思い至ることができました。チームで取り組む底力を教えてもらいました。
どうか、一人でも多くの保護者が楽になり、そのご家庭のお子さんが幸せになりますように! この企画に参加したメンバーの、心からの願いです。
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