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【開催報告】子どもたちがありのままでいられる時間と居場所 映画『ゆめパのじかん』の裏側



講座終了時に顔出しOKしてくださったみなさんと記念撮影をしました!



こんにちは!


12歳の娘とホームスクール中、

[オンライン講座裏方スタッフ・タナカ]です!


9月25日(日)のオンライン講座

『子どもたちがありのままでいられる時間と居場所 映画『ゆめパのじかん』の裏側』

無事開催することができました。


ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!


*告知ページはこちら



▶今回の講座は・・・


映画『ゆめパのじかん』

NHKの『ドキュメント72時間』

全国的に名が知られることになった


《 川崎市子ども夢パーク 》


今回の講座では、

その『ゆめパ』の前所長・西野博之(にしのひろゆき)さんをお迎えしました。


西野博之さんは現在は、

認定NPO法人フリースペースたまりば理事長 

フリースペースえん代表

川崎若者就労自立支援センター「ブリュッケ」総合アドバイザー

をされながら、

講演・執筆活動もされています。


モデレーターは《ゆめパ》のオープングスタッフでもあり、

『ゆめパのじかん』の4人の主人公のうち2人(ヒナタとリクト)の母でもある、

《多様な学びプロジェクト》代表・生駒知里が務めました。


《フリースペースたまりば》30周年記念Tシャツを色違いで着ています。





▶講座をふりかえって


西野博之さんは

映画やそのほか様々な動画で話されているように

ゆったりとおだやかに

優しいトーンで語ってくださいました。


講座の中での話題を一部ご紹介します。




フリースペース開設の思い


西野さんは、

《ゆめパ》ができる前に

『認定NPO法人フリースペースたまりば』を設立されました。


そのきっかけとなったのは、

小学校1年生の男の子との出会いでした。


その男の子は入学して1か月、

5月の大型連休明けに学校に行けなくなった時に、


「ぼく、もうオトナになれない・・!」


と涙を流していました。


その訴えを聞いた西野さんは、


「たまたま今自分のクラスに居場所が見つけられなくても大丈夫。」

「生きていけるよ。」


と伝えたくて、

なんらかの理由で学校に生きづらくなった子どもや若者が

いられる場所として《たまりば》を開設されました。




”惰性”の時間の大切さ


ゲームやYouTubeをずっとやっている子どもを見守るのには

勇気がいりますが、

子どもにとっては

メンタルのバランスを整えている時間かも知れません。


しっかりエネルギーを充電するために

”惰性”でやっているような時間も実は大切です。


そういう”無駄に見える時間”をなくしても

効率よく動けるかというとそうではありません。


しっかり休息をしてエネルギーが蓄えられたら

子どもは動き出します。


”ゲームやYouTubeでかろうじて自分の心を保っている”

そういう目で子どもを見て、

「いつか自分から動き出す」と信じてみましょう。




フリースペース/居場所を地域に認知してもらう


《たまりば》や《ゆめパ》は

すぐに地域と良好な関係を築いていたわけではありません。


不登校の子どもたちが集まる居場所への誤解から

地域住民からの反対や中傷もありました。


それでも西野さんやスタッフは

”子どもの最善の利益” を目指して耐え忍びました。


「子どもたちの居場所を守る」と覚悟を決めて、

イベントのお手伝いをお願いするなど

地域にオープンにして中に入ってもらうようにし続けると

誤解が解けて地域の人たちも味方になってくれました。



-------



今回の西野さんのお話は、

原稿やスライドを準備した講演スタイルではなく

その場で質問に答えていっていただく形でした。


西野さんの ”生の声” をたっぷりと聞くことができる

とても貴重な機会となりました。


西野さんの言葉すべてから

”子どもたちへの深い愛” が感じられました。


ある時期には完全に無給でも居場所を運営し続けられた

西野さんの動機と覚悟は本当に


「子どもの命を守りたい!」


という思いから生まれているのだと思いました。


西野さんがよく言っておられるように、

自分の子どもや関わる機会のある子どもたちに


「生まれてきてくれてありがとう!」


という心とまなざしで接していきたいと思いました!


-----


・・・と、講座の内容からほんの少しだけご紹介しました。


・・・が、


すべての大人が共感できそうな西野さんのお言葉

親の不安やモヤモヤを包み込んでくれる西野さんの雰囲気

支援者の励ましになるようなエピソード・・・


その内容や熱量を伝えきれずもどかしいです!

講座アーカイブ動画を一人でも多くの方に見ていただきたいです♬




▶今回の講座に参加された皆さんの声


いただいた感想より 一部ご紹介いたします!


○今日は何度も目頭が熱くなりました!

「人生楽しい!生まれてきてよかった〜!」と子ども達がイキイキと過ごせる日本になるといいなぁと思います。まずは、わが子から始めたいと思います!

(保護者)


○子どもへの眼差しや考え方だけでなく、これまでのメディア取材では知ることができなかった《たまりば》や《ゆめパ》の開設・運営にあたっての西野さんの思いや苦労、子どもたちとのかかわりの中でのエピソードを聞くことができました。講座には全国各地からたくさんの方が参加されていて、チャットでの感想や質問から様々な状況を知ることができたのもよかったです。

(フリースクール/オルタナティブスクールスタッフ、親の会世話人)


○「惰性でゲームやYoutubeをしてしまう時間も、自分のメンタルを調整している時間。子どもは、やりたいだけやりきった時に、『何がしたいんだっけ』と気づく」というお話が印象的でした。

(保護者、フリースクール/オルタナティブスクールスタッフ、親の会世話人)


○「学校に行けないというだけで死ぬ命がないように。その思いだけ。」という西野さんの言葉をありがたく思いました。ご自分のお子さんでもないのに、その思いだけでここまでやってこられて、今もその思いを広げてくださっていて本当にありがたいです。 「生まれてきてくれてありがとう」「あなたがいてくれて嬉しい。幸せ。」と、『居場所のチカラ』を読んでから私もずっと伝え続けています。 また、こども園で預かっている子どもたちにも「あなたに会えてよかった。あなたが大好き。」といつも伝えています。今年、こども園で『うまれてくれてありがとう』という歌ができました。 誕生日や創立記念日に歌っています。”生きているだけでじゅうぶん”、”無駄に見えるような時間も心の調整のために必要な時間”、”安全安心な場所で充電できたら自分の人生をどうするか考える時が来る”・・・西野さんのお話を聞いて、「きっと本当にそうだ!」と実感を持って信じることができました!

(保護者、 保育士)


○「大人も子どもも完璧を目指さなくていい!」、「効率が悪くたっていい!」、「そんな生き方やあり方で大丈夫!」そんな風に思える西野さんのお話に、いつも勇気をもらっています。 質疑応答にあった、”地方でのアクセス環境の悪い場所での子どもたちの自由の確保”については、わたしも課題に感じていたのでお話を聞けて良かったです。 行政との連携の話や、「なぜ公営で行われるべきか」という西野さんの見解もとても参考になりました。

(保護者、 フリースクール/オルタナティブスクールスタッフ、親の会世話人、 学校関係者)


○お話してくださった西野さんと生駒さんの、子どもに対するまなざしと姿勢がとてもあたたかくて、勇気づけられました。 居場所を作ること、運営すること、またその日常の中で具体的にどういうやりとりや事柄があるのかお話から知ることができたことがとても良かったです。

(保護者)


○今の《ゆめパ》ができるまでの苦労話を聞けてよかったです。 私達も《親の会》を始めた3年前にはけむたがられていた教育委員会とも、今後の付き合い方次第では歩み寄れると希望が持てました。

(保護者、 フリースクール/オルタナティブスクールスタッフ、親の会世話人)



アンケートにご回答いただきありがとうございました!




<こちらの講座のアーカイブ動画視聴ご希望のかたへ>

とまり木オンラインサロン内にてアーカイブ動画を共有しています。

サロン内で、他の参加者・登壇者のみなさんとも感想シェアができます。 月額1980円で過去のオンライン動画が全て見られる他、

毎月のオンライン講座も無料で受講できます。 また、分室の支援者サロンにて、助成金申請についての情報交換や質問ができます。

とまり木オンラインサロンの詳細・お申込みはこちらから

 

★開催予告★


支援者向け講座『助成金が獲得できる!非営利団体向け・採択される助成金申請書の書き方講座 ②』

2022/10/08 (土) 14:00 - 16:00

https://tayounamanabi20221008.peatix.com


こちらの講座は2019年から毎年開催し、今年で4回目となる多様な学びプロジェクトの人気講座です。

毎回、受講後には多くの皆さんが実際に助成金を獲得できるようになっているという、実力講座でもあります。

受講者それぞれは活動タイプの違う運営なのに、助成金を獲得できてしまう理由は何か?

それは…「自団体にあった助成金を選び、事業について論理的に説明する力」を、それぞれの運営者の方々が、身につけていっていただける講座だからです。




『不登校、発達凸凹の子どもたちの「未来」の見つけ方 - 4人の発達凸凹の子を育ててきて』

2022/10/22 (土) 14:00 - 16:00


10月のオンライン講座の講師は、4人の発達凸凹の子の子育てを経験された堀内祐子さんです。

小学生、中学生のときに全員が自閉症スペクトラム、ADHD、LDなどの診断を受けるという経験を経て、親の会、講演会、本、大学などで学びながら子育てするうちに、すこしずつ発達凸凹の子ども達と「暮らすヒント」が見えてきたそうです。

4人のお子さんは、今はみな成人され、それぞれの「よいところ」を生かして、社会のなかで働きながら生きていらっしゃいます。

講座では、不登校のお子さんたち、特に長女さんと長男さんとどのように過ごされたのか、「悪戦苦闘」から生まれた知恵や工夫を惜しみなく教えていただきます。




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みなさまとお目にかかれますこと、楽しみにしています!



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