【開催報告】トークライブ 『「みんなの学校」をつくろう』
2024年4月20日(土)、オンライン開催 トークライブ 『「みんなの学校」をつくろう』 を開催いたしました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
今回は、大阪府の大空小学校初代校長・木村泰子さんをお呼びしてのトークライブ。
講座の中では視聴者の方からの質問もあり、チャットでもいろいろなやり取りを行いました。
(非常に活発な時間となり、チャットでも多くの質問をお寄せいただいたため、全てのご質問にお答えすることができずに申し訳ございませんでした。)
*告知ページはこちら
▶今回ご登壇いただいたのは
講師
◎木村泰子さん
大阪市立大空小学校 初代校長
ドキュメンタリー映画『みんなの学校』で大きな反響を呼んだ大阪府の大空小学校。
運営者目線での熱い想いや学校を作るための試行錯誤をお話いただきました。
モデレーター
◎生駒知里 NPO法人多様な学びプロジェクト代表 7人の子の母で、上の4人がフリースペースや家庭中心に育っている。
◎松井路代 NPO法人多様な学びプロジェクトスタッフ 小学校低学年からフリースクールにも通わず家庭で育ってきた子どもを持つ。
今回は不登校家族、当事者目線での「問い」や「想い」を木村泰子さんに投げかけるトークライブ形式で実施しました。
▶講座を視聴して
●「みんなの学校(全国のパブリックな学校の代名詞)」とは?
全国のパブリックな学校の最上位の目的はすべてのこどもの学習権を保障すること。すべての子どもの学習権を保障する学校を作るために、どのようにしたらよいかとみんなで問い直しをしたところから、大空小学校はスタート。一生懸命やっているけれどすべての子どもの学習権の保障に繋がっていないことを各自で見直したり、お互いに見つけたりしながら全教職員が行動を変えてきたそうです。
●「自立」から「自律」へ
「自立」はじぶんひとりで生きていく力。では「自律する力」とは?
自律とは、「互いが適切に依存し合うこと」です。
ひとりひとりが自分自身で主体的に考え、行動するということの大切さをを改めて考える時間でした。
どんなに失敗してもやり直せば成功体験に変わるのです。そして、「自律する力」が育てば、人のせいにしない力が備わる。「自律」とは、全ての子どもに必要な学力であることを忘れず、保障する。そのために何ができるかをみんなで考えていくことが大切だと学びました。
●これからの学びの場
これからの学びで重要なことは、「これまで奪われてきた主体性を取り戻すこと」です。「誰一人として置き去りにしない社会をつくる大人になるために、義務教育9年間の学びがある」ということを一人ひとりがそれぞれの立場でしっかりと自覚し、毎日に向き合うことが必要だと学びました。「自律」は全ての子どもに必要な最も大切な学力であることを忘れず、文句は意見に変え、学びの場をみんなで作る(全ての人が学校を作る当事者となる)ことが大切なのです。学校はパブリックな場。「みんなが来ることができる学校にするためにはスーツケースではなく、大風呂敷を広げよう」という言葉はとても印象に残りました。ひとつひとつ、どんなことがあってもあきらめたらいけない!私たちの目標は、ひとりひとりの子どもの大切な命を守ること。
▶講座に参加された皆さんの声
いただいた感想より 一部ご紹介いたします!
○お3方のクロストーク形式でのお話が新鮮で楽しかったです。(保護者)
○木村泰子さんの思いのつまった言葉をたくさん聞くことができました。たくさんの大切な言葉をノートに書き留めました。聞き手のお二人も正直なご意見を言ってくださったと思います。(保護者, 学校教員・支援員)
○泰子さんのお話は何度も聴かせてもらっているのですが、聴くたびに、まだまだ自分の中に落とし込めていないことがあるなと気づかされます。理屈や一般論ではなく、目の前の子どもから学ぶ。その子にとってどうなんだろう、という目線で取り組む。みんなの学校は、(そしてみんなの地域社会も)こういう取り組みの積み重ねでできていくのだと感じました。先生も、地域の大人も、教育委員会も、子どもの幸せを願う気持ちは同じ。連携から融合へ!まだまだですが、がんばっていきたいです。(保護者, フリースクール/オルタナティブスクールスタッフ、親の会世話人)
○学校のあるべき姿が理解できました。パブリックな学校であるにも関わらず、子どもに拒否されている状態で、それでいいはずがない。当地では、不登校支援ということで学校外に不登校の子どもの居場所を作り支援をしていますが、元気になると子どもは学校に行きたくなる。学校に行って友達と会いたいんです。でもまた学校に行けなくなる。おかしいじゃないですか。なぜ学校に合わない子どもを生むのか、学校が変わらなければならない、学校に行きたい子どもを全員受け入れてほしいと思っています。学校は地域のものであるという意識が、今私たち地域の人間の中に薄いのが問題と思っていて、学校サポーターや学校カフェなど、地域の人間が学校に入っていける仕組みを作りたいと思っています。その方法についてもお話があったと思います。まだ一回しか視聴しておりませんので、何度も視聴し学びたいと思います。よい機会をありがとうございました。(議会議員)
〇きれいごとではなく、リアルな話でいいよね、という感じで木村泰子さんがリアルな体験を通じで話してくださったこと。生駒さん、松井さんにも問いを問われたり、リアルな体験談からお話しされたこともよかったです。(保護者)
アンケートにご回答いただきありがとうございました!
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★開催予告★
若者が語る不登校/石原良(慶応大学1年生)長村知愛(NPO法人ASOVIVA代表)(オンライン・録画動画付き)
5月25日(土)10:00~12:00
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