【開催報告】『「発達凸凹の子の具体的言動における脳機能視点の理にかなった対応」~パニック・テンションのコントロール・学習困難の要因と支援~』(登壇:上原芳江)
8月22日(金)に支援者向けオンライン講座が開催されました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
*告知ページはこちら
今回の講座は、発達凸凹の分野で第一人者であり、全国に先駆けてLD教育をスタートされた実績と経験豊富なリソースセンターone代表理事・臨床発達心理士でいらっしゃる上原芳枝さんにお話を伺いました。
▼登壇者:上原 芳江(うえはら よしえ)さん
リソースセンターone代表理事。臨床発達心理士。
アメリカのLD児童専門学校にて研修。
公立中学障碍児学級(特別支援学級)での指導を経て、
日本にLDの概念が入ったばかりの30年以上前、
フリースクール飛翔中等部にてLD教育の実践に携わる。
現在は、研修会・講演会講師、自治体スーパーバイザーとして活躍中。
リソースセンターoneとは・・
1997年に開所した発達凸凹のある小学生・中学生の療育や相談を行う機関。
現在では、幼児から青年までの相談、小学生から青年までのサポートプログラム、実践講座、講師派遣などを行っている。
*最後に登壇者、モデレーター、顔出しOKなみなさまと記念撮影しました!
▶講座を視聴して
「これまで一般的とされてきた支援方法とは違う」
そんな前置きから始まった今回の講座は、前回5月31日の講座内容の復習として、基本スタンスを共有してくださいました。
「発達心理学的なアプローチでは「なぜ?」の答えが得られなかった」という先生ご自身の支援経験から、「脳機能の理にかなった対応」について以下のことを実証的にご説明いただいたのです。
ミクロな脳機能視点の要因を想定し、
要因をふまえた理にかなった支援を導き出し、
「伝える」ではない設定の支援で発達時間を保障し、
中学生以降、自身に向き合う協力者になる実践
そのあと、今回の内容である「パニック」「テンションのコントロール」「学習困難の要因」の3つに分けて、それぞれの要点の説明がありました。
「パニックを起こさせない支援と支援失敗の事後処理」については、「支援の方程式」という考え方や、その方程式の元となるNG要因と、起こさせない支援につながる「脳機能視点の要因」について、表や図を用いて説明してくださいました。
この要因理解のための資料は、すぐに実践で使えるものだと感じました。
また、パニックを起こしてしまう支援失敗と、その事後処理の詳細説明によって、パニックの理解が深まりました。「パニック」を起こさせないための「事なかれ対応」という支援も非常に有益であることが、自身の体験とも重なり深く理解できました。
今回は情報量がとても多く、なじみのなかった支援法だったため、1回聞いただけでは私には理解しきれませんでした。しかし、「これはお宝!」と感じた資料を手元に置きながらの動画視聴は、すぐに実践につながる自分の資源になると思いました。
お子さんへの対応に悩む支援者の方に、おすすめしたい内容でした。
▶講座に参加された皆さんの声
いただいた感想をご紹介いたします!
★特性を持った子どもの育ちにとって何よりも大事なポイントを分かりやすく学べました!(フリースクールスタッフ)
★やりたくてもできない子に寄り添うだけでなく、本当の要因を探って細かく分析し、理にかなった支援方法を具体的に編み出されていることに毎回衝撃を受け、感動しています。保護者と保育士という立場から、教えていただいたことを少しでも生かしたいと思います。(保育士)
★「心を育てる」という点が何より大事という視点から支援のあり方のポイントを教えていただき、とても勉強になりました。目からウロコが剥がれるような気がしました。(保護者・医療・介護)
★子どもの言動の理由を理解すると、知ることで子どもへの対応が変わるので、お話を聞いてよかったです。日々、少しでも子どもたちの助けになりたいと思っていて、でもどうしたらいいか分からない部分もあります。だから子どもたちがどんな状況なのかを教えていただけて、とてもよかったです。(放デイスタッフ)
アンケートにご回答いただきありがとうございました!
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とまり木オンライン内にてアーカイブ動画を共有しています。 月額1,980円で過去のオンライン動画が全て見られる他、
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★開催予告★
『聞かせて西野さん!「学校に行かない子どもが見ている世界」』西野博之(録画動画付)
9/8(日)14:00~16:00
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みなさまとお目にかかれますこと、楽しみにしています!
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