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【開催報告】オンライン講座『発達凸凹の子の集団不適応の要因と支援 ~心を育てる脳機能の視点の理にかなった対応 第1弾』

2024年5月31日(金)、オンライン講座『発達凸凹の子の集団不適応の要因と支援 ~心を育てる脳機能の視点の理にかなった対応 第1弾』を開催いたしました。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

今回は、リソースセンターone代表理事・臨床発達心理士 上原芳江さんをお呼びして、脳機能の視点からの支援方法、支援の方程式、ハードル設定、NG対応など様々なお話しをしていただき、どれもとても参考になるお話しばかりでした。

また、講座の中では視聴者の方からの質問もあり、チャットでもいろいろなやり取りが伺えました!



*告知ページはこちら


◎上原 芳江(うえはら よしえ)さん


リソースセンターone代表理事。臨床発達心理士。

アメリカのLD児童専門学校にて研修。


公立中学障碍児学級(特別支援学級)での指導を経て、

日本にLDの概念が入ったばかりの30年以上前、

フリースクール飛翔中等部にてLD教育の実践に携わる。


現在は、研修会・講演会講師、自治体スーパーバイザーとして活躍中。


リソースセンターoneとは・・

1997年に開所した発達凸凹のある小学生・中学生の療育や相談を行う機関。

​現在では、幼児から青年までの相談、小学生から青年までのサポートプログラム、実践講座、講師派遣などを行っている。



(最後に登壇者、モデレーター、顔出しOKなみなさまと記念撮影しました!)



▶講座を視聴して


上原芳江さんより、発達凸凹の子の集団不適応の要因と支援というテーマで、心を育てる脳機能の視点の理にかなった対応 第1弾をお話しいただきました。

内容も盛りだくさんで、あっという間の1時間半でしたが、下記に勉強になったキーワードを記載いたします。


・生まれた時から叱られたい子はいない。やりたくてもできない事情が何かある。

・脳機能の準備が整っている子は、割に合わないことはしない。できなかったり、不機嫌になったり、反抗したりは全てその子から発せられたSOSのサイン。

・未発達な部分が濃くでると発達障がいと言われ、薄く出るとわがままやさぼっていると言われる。

・集団不適応はIQとは無関係で、環境刺激の処理困難が要因。

・発達検査は参考になるが、聴覚・視覚などの切り口で言動を理解するのは無理がある。IQの視点でみることも必要だが、そればかりだと対応・支援を間違える可能性がある。

・10歳までの事なかれ対応。不適切な言動をさせないよう、その子がやる前に忍者の如く支援し、安定的に過ごさせてあげる。

・適切なハードル設定と脳機能視点の要因を踏まえた対応で子どもは伸びる。適切でない対応は二次障害が起こってしまう。

・対応を導き出す支援の方程式:支援を要する言動→想定要因→支援の方向性→支援の手立て。現場の支援と観察眼と分析力によるところが大きい。

・その子が繰り返しやらなきゃならないのはハードル設定を間違っている。無理させず甘やかさないハードル設定が必要。いまのその子の力量以下のハードルは甘やかしになる。

・最小限の支援で最大限の効果を狙う。

・事を起こさせる前提を作らない支援をする。

・腕利きの先生は引きで全体を俯瞰してみている。その子の特性、他児との関係性を踏まえ、つきっきりではなく、少し離れたところから適宜支援する。そのため、スタッフが少人数でも支援できないことはない。

・集団の中にいるけど、苦しくないようにいさせる(席やシェルターなど、空間レイアウトを考える)、支援を考える。

・たった一人の味方(その子の要因の認識を持ってくれている人)を得たことのある子とそうでない子の将来は大きく違うものとなる。


キーワードを記載してみましたが、これだけでは説明が足りない部分もあるので、ぜひアーカイブ動画を見直して復習ください。第2弾もとても楽しみです。上原さんお忙しいところ、とても参考になるお話しをしていただき、ありがとうございます。



▶講座に参加された皆さんの声

いただいた感想より 一部ご紹介いたします!


私は今現在、アメリカ、テキサスで支援教員をしています。今日先生がお話しされたことの実践(シェルター、生徒の個人プラン等)はこちらの支援教育でもされています。こちらで教員して6年目にもなり、支援教員の教員免許、大学院でも学びましたが、今日先生がお話しされた問題行動の具体的な理由、そしてその対応方法までは学んだことがありませんでしたので、とても興味深く学ばせていただきました。(保護者, 学校教員・支援員


とてもいいお話が聞けました。今日のお話をもっともっとたくさんの方に聞いて欲しいなと思いました。ありがとうございました。(保護者


今回初めて参加させていただき、今まさに悩んでいた内容だったのでとても勉強になりました。

ただ親だけではどうにもならず、不登ぎみになり、学校で別室支援をしてもらっています。通常級から支援級に変更を考えているが、なかなか本人が集団とのかかわりに気持ちが前向きにならずどう対応したらいいのかずっと悩み続けています。次回の講演も参加を考えています。開催していただきありがとうございました。(保護者


○「支援は目立たないように」という言葉を聞いて、行き渋りの親として望んでいる事でした。具体的な支援の方法を提示していただいたのは有り難いです。子どもに関わる仕事をしている人全ての方に知ってもらいたい内容でした。(保護者)


アンケートにご回答いただきありがとうございました!



<こちらの講座のアーカイブ動画視聴ご希望のかたへ>

とまり木オンラインサロン内にてアーカイブ動画を共有しています。

サロン内で、他の参加者・登壇者のみなさんとも感想シェアができます。 月額1,980円で過去のオンライン動画が全て見られる他、毎月のオンライン講座も無料で受講できます。


とまり木オンラインサロンの詳細・お申込みはこちらから


とまり木オンラインサロンで視聴できる講座アーカイブ覧



 

★開催予告★



「どうする?書字が苦手な子どものサポート」 奥津光佳、阿部旺正(オンライン・録画動画付き)

6月30日(日)14:00~16:00



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